Power BI徹底解説 by DataDrivenConsultantHouse

誰もが自由にデータ分析できる世界を目指し、Power BIを最短で操れるようになる方法を発信していきます。

Power BIの教科書 P.2 テーブル同士の結合

このページを読むと、テーブルの結合について理解できます。

1. リレーションシップとは

2つ以上のテーブルをPower BIに読み込ませて、それらを関連づけて分析したい場合に使う機能のことをリレーションシップと言います。

例えば、'売上テーブル'「製品コード別の売上テーブル」と'製品マスタテーブル'「製品コード別の製品名テーブル」を1つの分析に用いたい場合などはリレーションシップによって2つのテーブルを関連づける必要があります。

 

'売上テーブル'

製品コード, 売上

A001,   200円

 

'製品マスタテーブル'

製品コード,製品名

A001,   鉛筆

 

→リレーションシップを使えば、2つのテーブルを1つのテーブルとして分析可能!

 

'結合テーブル'

製品コード, 製品名, 売上

A001,  ,鉛筆,  200円

 

 

2. リレーションシップには、3つの種類があります。

リレーションシップには 種類があります。一見難しく思えるかもしれませんが、鍵となる思考法は"自分が分析しようとしているデータはなに別なんのデータか"を意識することです。

これさえ考えていればわかりやすくなります。

たとえば先ほどの'売上テーブル'は、製品コード別の金額のデータですね。

なに別のデータと、なに別のデータを結合しようとしているかによってリレーションシップの種類が変わってきます。

 

1 対 1 のリレーションシップ

テーブル内の各レコードが、別のテーブル内の 1 つのレコードにのみ関連付けられることを意味します。 

製品コード別の売上と、製品コード別の製品名は、それぞれ同じ製品コードが一つずつしか出てこないので製品コードを1対1で結合できます。

 

1 対多のリレーションシップ

1 つのテーブル内の 1 つのレコードが、別のテーブル内の 0 個、1 個、または複数のレコードに関連付けられることを意味します。 

 

製品コード別日時別の売上と製品コード別の製品名の場合を考えてみましょう。

製品コード別日時別というのは、下記のように製品コードが複数出てきます。

 

製品コード, 日時, 売上

A001, 2023年1月,100円,

A001, 2023年2月,100円

 

日時別なのでA001は何回も出てきます。これは「多」と言えますね。

一方で製品コード別の製品名は、製品コードが1つしか出てこないので「1」です。

 

よって、この2つのテーブルでリレーションシップを組む場合は1対多となります。

 

多対多のリレーションシップ

1 つのテーブル内の 0 個、1 個、または複数のレコードが、別のテーブル内の 0 個、1 個、または複数のレコードに関連付けられることを意味します。 

 

もうお分かりのことと思いますが、製品コードが複数出てくるテーブル同士を結合する場合に「多対多」を使います。

 


 

 

 

 

Data Driven Consultant House, 2023

 

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Power BIの教科書 P.1 データを読み込ませる

このページを読むと、分析したい元データをPower BIに読み込ませることができるようになります。

1. データソースの接続への接続

データソースとは、分析したい元データ(分析者の中ではよく、Raw Data / ローデータと呼びます)のことです。

Excelをデータソースとしたい場合はExcelをPower BIに読み込ませます。

 

もっとよく使われる方法は以下の通りです。

 

①まずはPower BI Desktop を起動します。

「ホーム」タブから「データ取得」をクリックします。

③データソースを選択します。

データソースにはExcel ファイルの他にも、SQL ServerCSV ファイル、Web サービスなどが選べます。

 

この方法を行うと、データは自動で読み込まれてPower BIが分析しやすい形式に変換されます(これを抽出するといいます)。

 

2. インポートモードを使うメリットとデメリット

さきほどご紹介した方法は「インポートモード」と呼ばれます。

インポートモードでは、「抽出ファイル」が自動で生成されることになります。

 

抽出ファイルが作成されると以下のメリットがあります。

・計算時間が短い(最適な形にすでに変換されているため)

・データソースの場所を変えたり消去しても分析できる(抽出ファイルがPower BIファイル内にセットで保存されるため)

 

一方で、デメリットも存在します。

・ローデータを書き換えた場合や、ローデータのレコードが変更されても、抽出し直さなければPower BIには反映されない(データソースへの接続がライブではないため)

 

また頻繁にローデータにレコードが追加される場合などは他の接続方法が適する場合もあります。

 

次に、他の接続方法をご紹介します。


 

 

3. データソースへの接続方法は3つ

インポートモードで抽出ファイルを作成する以外に、「Direct Queryモード」でデータソースにライブ接続することもできます。

Direct Queryモードを使うメリット、デメリットはインポートモードと真逆です。

常にデータソースに接続し直すため、抽出ファイルを持っている場合に比べて計算に時間がかかります。

一方で、データソースが頻繁に更新された場合でも都度繋ぎ直すためそのデータが分析に反映されます。

 

また、もう1つの方法はインポートモードとDirect Query モードを組み合わせた複合モードになります。こちらはビギナー段階から使うことはあまりありませので、追ってご紹介します。

 

Data Driven Consultant House, 2023

 

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【Power BI入門】無料版では他人とどこまで共有できる?

 


Power BI Desktopは基本的にほとんどの機能が無料で使えます。

利用可能なライセンスオプションはユーザーのニーズに合わせて異なりますが、分析機能に関しては基本的には無料版ですべての機能を使うことが可能です。

無料と有料の大きな違いは、分析した結果を他人と共有できるかどうかです。

ここでは、無償アカウントでどこまで他人と共有が可能なのかを詳しく解説します。

 

Power BI Free (無料版):

このライセンスは無料で利用できます。
Power BI Desktopを使用してレポートを作成できます。
レポートを作成したら、Power BI Serviceに公開および共有できますが、制限があります。たとえば、データの更新が制約されたり、高度なセキュリティ機能が利用できない場合があります。


無料アカウントのユーザー同士でも、Power BIレポートを共有することは可能です。

レポートを共有するには主に以下の3つの方法があります。

・作成者がレポートを指定サーバーにアップし、閲覧者はブラウザで見る

・作成者が共有フォルダにPBIXファイルを置き、閲覧者はブラウザで見る

・作成者が共有フォルダにPBIXファイルを置き、閲覧者はPower BI Desktopで見る

 

このうち、無料アカウントでも共有できる方法は、3つ目の「作成者が共有フォルダにPBIXファイルを置き、閲覧者はPower BI Desktopで見る」です。

ブラウザで見ることがきないため、やや面倒ではありますが会社の方針でPROユーザーになれない場合などはこの方法を使うと良いでしょう。

 

また、共有フォルダと記載しましたが、メールなどで相手にPBIXファイルを添付して送っても問題ありません。

 

ちなみに1つ目の「作成者がレポートを指定サーバーにアップし、閲覧者はブラウザで見る」に関しては、作成者が有償アカウントであれば、閲覧ユーザーは無料アカウントでも問題ありません。

しかし、2つ目の「作成者が共有フォルダにPBIXファイルを置き、閲覧者はブラウザで見る」に関しては、作成者、閲覧者ともに有償アカウントでなければならないのでご注意ください。

 

いかがでしたでしょうか。

もし、共有方法などでお困りのことがございましたらお気軽にコメントをいただけると幸いです。コメントいただいた質問に関してはなるべく記事で取り上げていきたいと思います。

 


 

 

 

Data Driven Consultant House, 2023

 

【Power BI 入門】Power BI Proのメリットは?

これはMac Book Pro

Mac BookとPower BIのProの意味合いは全く違います。。 


Power BIは、Microsoftアカウントに紐づきます。

利用可能なライセンスオプションはユーザーのニーズに合わせて異なりますが、分析機能に関しては基本的には無料版ですべての機能を使うことが可能です。

無料と有料の大きな違いは、分析した結果を他人と共有できるかどうかです。

Premiumは開発者向けと言っても過言ではないので、入門者にとっては無料版かProのどちらであるかが重要です。

 

 

Power BI Free (無料版):

このライセンスは無料で利用できます。
Power BI Desktopを使用してレポートを作成できます。
レポートを作成したら、Power BI Serviceに公開および共有できますが、制限があります。たとえば、データの更新が制約されたり、高度なセキュリティ機能が利用できない場合があります。


Power BI Pro:

Power BI Proは、個人ユーザー向けの有料サブスクリプションベースのライセンスです。
Power BI Desktopで作成したレポートをPower BI Serviceに公開し、他のユーザーと共有できます。これには、データの定期的な更新や高度な協力機能が含まれます。

 

Premiumライセンスは2つに分かれています。


Power BI Premium Per User (PPU):

Power BI Premium Per Userは、Power BI Proと同等の機能を提供するライセンスですが、一部のエンタープライズ向けの機能も含まれています。
Power BI Premiumにアクセスする権利が含まれ、高度なデータセキュリティなどの機能が利用可能です。これは、個人ユーザー向けに設計されています。


Power BI Premium:

Power BI Premiumはエンタープライズ向けのライセンスで、専用のハードウェアリソースを備えた独自の環境を提供します。
大規模な組織や多くのユーザー向けに設計されており、高度なスケーラビリティとセキュリティを提供します。


ライセンスの選択は、組織の規模、データの量、セキュリティ要件、予算、および使用ケースによって異なります。

 

大企業にお勤めの方は、まず自分がどのライセンスなのかを確認する必要があります。

個人ユーザーや小規模なプロジェクトにはPower BI FreeまたはProが適しているかもしれませんが、大規模な企業ではPower BI Premiumを検討することが一般的です。ライセンスを選択する際には、ニーズと予算を慎重に考慮することが重要です。

 

当ブログでは、具体的に無料の範囲でどの程度まで共有できるのかも紹介していく予定です。

 


 

 

 

Data Driven Consultant House, 2023

 

【Power BI 入門】DAX関数とは、計算の指示を与える言語である

 

1. DAX関数(ダックスかんすう)は、SUMとか、IFとかのことです。

DAXの基本的な関数は、エクセルと似た感覚で使うことができます。

 

SUM: 列内の値の合計を計算します。
AVERAGE: 列内の値の平均を計算します。
MAX: 列内の最大値を返します。
MIN: 列内の最小値を返します。
COUNT: 列内の値の数を数えます。

 

2. 厳密には、ExcelのSUM()とPower BIのSUM()は異なります。

エクセルでは自由に好きな範囲で使えるのに対し、Power BIはデータベース操作としての合計値を出す関数です。

 

具体的な違いを示します。

 

集計対象のデータ範囲:

ExcelのSUM関数: ExcelのSUM関数は通常、ワークシート内のセル範囲を対象として合計を計算します。セル範囲内の値を合計することができます。
DAXのSUM関数: DAXのSUM関数は、データモデル内のテーブル列(または列の式)に対して合計を計算します。データモデルには、異なるデータソースからのデータが結合されたテーブルが含まれており、それらのテーブルの列に対して集計を実行できます。


フィルタリングとコンテキスト:

ExcelのSUM関数: ExcelのSUM関数は、通常のセル範囲内での値の合計を計算し、セル内の値に対するフィルタリングやコンテキストを考慮しません。
DAXのSUM関数: DAXのSUM関数は、フィルタリングやコンテキストを考慮して計算を行います。これは、DAXの強力な特徴であり、特定の条件やフィルターに合致するデータのみを合計することができます。


関数の使い方:

ExcelのSUM関数: ExcelのSUM関数は、セル範囲内の値を合計するために以下のように使用します:=SUM(A1:A10)。セルの範囲を指定します。
DAXのSUM関数: DAXのSUM関数は、データモデル内のテーブル列に対して使用します。例えば、DAXのSUM関数を使用してデータモデル内のテーブル列の合計を計算する場合、次のようになります:SUM('Sales'[SalesAmount])。
要するに、ExcelのSUM関数はワークシート内のセル範囲の合計を計算するのに対して、DAXのSUM関数はデータモデル内のテーブル列に対する高度なデータ分析と集計を行うために使用されます。 DAXのSUM関数は、フィルタリングやコンテキストを効果的に利用して、より高度なデータ分析を実行するのに適しています。


 

3. 本質を理解していると、DAXは簡単に使えます。

DAXですが、使いこなせている人は共通してDAXを実行した時にデータがどのように操作されるのかを理解しています。

SUM()なら、「合計するだけ」と考えている人よりも、「グループごとに集計される」とイメージができている人の方が早く使いこなせます。

これらを理解するには、教わりながら実践していくことが一番の近道です。

試行錯誤しながら一人で頑張るのも良い方法ですが、昨今のデータ分析技術の進歩の早さからすると、ゆっくり勉強するよりも効率よくスキルを習得していく方が圧倒的に良い人材に成長できます。

 

私の一番のお勧めはUdemyです。

こちらを使った学習法はまだまだ日本ではマイナーですが、とても効率よく学習できます。無料のYou Tubeよりもタイムパフォーマンスは遥かに高いと思います。

Udemy(ユーデミー)とは、世界中のインストラクターが様々なトピックに関するオンラインコースを提供するオンライン教育プラットフォームのことです。

コースは、ビジネス、プログラミング、デザイン、健康、言語学習、趣味、テクノロジーマーケティング、音楽、アート、科学など、多岐にわたっています。

 

最近、急成長中の外資系企業なので、聴き慣れないことから”危ないサイトなのでは?”と警戒する方もいらっしゃいますが、企業に勤める方々がビジネススキルを学ぶ際にもよく活用されるような人気の高い学習系サイトです。

 

Udemyには、こちらからアクセスできます。

ビジネススキルの人気オンラインコース

講座の中身についてはサイト内のレビューも参考になりますので、ご自身のレベルに合わせてお選びください。

(セール中かどうかの確認もお忘れ無く!)

 

Udemyのサイトでは、「Power BI 」と検索することで初心者向け〜上級者向けまで数多くの動画が出てきます。

 

日本にもっとデータドリブンが浸透しますように。

Data Driven Consultant House, 2023

【Power BI 中級】Power PointにPower BIを埋め込む

Microsoft Power BIの教科書【電子書籍】はこちら(外部サイトへ飛びます)


 Power Pointへの埋め込み(最短で行う方法)

Power Pointへのビジュアルの埋め込みは非常に簡単です。

 

1.  Power Pointの「挿入」をクリック

2. 「Power BI」を選択

3. Power BIのリンクを貼り付ける

 

ただし、URLにはPower BIファイルの場所を指定するのではなく、サーバーURLを入力する必要があります。

 

5分でわかる、データベースの基本

5分でわかる、Power BI基本の操作

Data Driven Consultant House, 2023

 

【入門】最短でPower BIを学ぶのにUdemyが適する3つの理由

多彩な講座から自分に合った講座を探そう!

Udemy(ユーデミー)とは、世界中のインストラクターが様々なトピックに関するオンラインコースを提供するオンライン教育プラットフォームのことです。

 

コースは、ビジネス、プログラミング、デザイン、健康、言語学習、趣味、テクノロジーマーケティング、音楽、アート、科学など、多岐にわたっています。

 

最近、急成長中の外資系企業なので、聴き慣れないことから”危ないサイトなのでは?”と警戒する方もいらっしゃいますが、企業に勤める方々がビジネススキルを学ぶ際にもよく活用されるような人気の高い学習系サイトです。

今回は、このサイトがなぜ効率よくPower BIを学ぶために優れているのか、実体験をもとにお伝えします。


1. Priceが良いから。10時間程度のセミナーを1,000円程度で受講できる

Udemyでは頻繁にセールが行われ、コースが割引価格で提供されることがあります。

だいたいいつも80%引きしている印象です(笑)

 

 

この値引き率の高さが怪しさを醸し出してしまっているのですが、そこは安心して大丈夫です。

定価(1動画あたり1万円程度)でも納得がいくくらい意味のある講義動画を見ることができます。

特に講師のレベルが段違いです。

厳しい審査に通った講師しかセミナーを行えないようですので、分かりづらい講師は今のところ見ていません。いずれも本質から教えてくれます。

 

2. 身につきやすい講義方法だから。動画を見ながら実際に手を動かす形式が多数

Udemyのコースは自己ペース学習が可能です。

自分のスケジュールに合わせて進めることができ、何度もコースにアクセスできます。急いで学習する必要がなく、理解が追いつくまで繰り返し学習できます。

一度動画を止め、手を動かし、再生を始める、などの学習がかなり役に立ちます。

セミナーで聞いているだけではほぼ覚えられないですが、手を動かすことで格段に成長を実感できるようになります。

 

3. 繰り返し再生が可能で、スマホでも見られるから

Power BIは基本的にはPCでの操作になりますが、復習としてスマホで電車移動中に動画を見ることができるのはかなりメリットがあります。

 

1回では覚えられないこともありますので、まずはPCで手を使って体で覚え、通勤中に復習することで実践力が高まります。

 

この2段階形式で勉強できるメリットは他のサイトではあまり見られません。

 

 

Udemyには、こちらからアクセスできます。

ビジネススキルの人気オンラインコース

講座の中身についてはサイト内のレビューも参考になりますので、ご自身のレベルに合わせてお選びください。

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Udemyのサイトでは、「Power BI 」と検索することで初心者向け〜上級者向けまで数多くの動画が出てきます。

 

今後はおすすめの講師についても紹介していきたいと思います。

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