1. DAX関数(ダックスかんすう)は、SUMとか、IFとかのことです。
DAXの基本的な関数は、エクセルと似た感覚で使うことができます。
SUM: 列内の値の合計を計算します。
AVERAGE: 列内の値の平均を計算します。
MAX: 列内の最大値を返します。
MIN: 列内の最小値を返します。
COUNT: 列内の値の数を数えます。
2. 厳密には、ExcelのSUM()とPower BIのSUM()は異なります。
エクセルでは自由に好きな範囲で使えるのに対し、Power BIはデータベース操作としての合計値を出す関数です。
具体的な違いを示します。
集計対象のデータ範囲:
ExcelのSUM関数: ExcelのSUM関数は通常、ワークシート内のセル範囲を対象として合計を計算します。セル範囲内の値を合計することができます。
DAXのSUM関数: DAXのSUM関数は、データモデル内のテーブル列(または列の式)に対して合計を計算します。データモデルには、異なるデータソースからのデータが結合されたテーブルが含まれており、それらのテーブルの列に対して集計を実行できます。
フィルタリングとコンテキスト:
ExcelのSUM関数: ExcelのSUM関数は、通常のセル範囲内での値の合計を計算し、セル内の値に対するフィルタリングやコンテキストを考慮しません。
DAXのSUM関数: DAXのSUM関数は、フィルタリングやコンテキストを考慮して計算を行います。これは、DAXの強力な特徴であり、特定の条件やフィルターに合致するデータのみを合計することができます。
関数の使い方:
ExcelのSUM関数: ExcelのSUM関数は、セル範囲内の値を合計するために以下のように使用します:=SUM(A1:A10)。セルの範囲を指定します。
DAXのSUM関数: DAXのSUM関数は、データモデル内のテーブル列に対して使用します。例えば、DAXのSUM関数を使用してデータモデル内のテーブル列の合計を計算する場合、次のようになります:SUM('Sales'[SalesAmount])。
要するに、ExcelのSUM関数はワークシート内のセル範囲の合計を計算するのに対して、DAXのSUM関数はデータモデル内のテーブル列に対する高度なデータ分析と集計を行うために使用されます。 DAXのSUM関数は、フィルタリングやコンテキストを効果的に利用して、より高度なデータ分析を実行するのに適しています。
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3. 本質を理解していると、DAXは簡単に使えます。
DAXですが、使いこなせている人は共通してDAXを実行した時にデータがどのように操作されるのかを理解しています。
SUM()なら、「合計するだけ」と考えている人よりも、「グループごとに集計される」とイメージができている人の方が早く使いこなせます。
これらを理解するには、教わりながら実践していくことが一番の近道です。
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日本にもっとデータドリブンが浸透しますように。