1. Power BIを理解するには、少しだけデータベースの知識が必要です。
データベースとは、情報を整理して保存する仕組みのことです。データベースが整っていると、情報を効率的に探したり、整理したりするのに役立ちます。Power BIはデータベースに接続し、情報を取り出してきて、きれいに見やすい形に整えて、グラフや表などで表示できます。
データベースの知識は、情報をPower BIに取り込む際に、データをどのように整理し、整形するかを理解するのにとても役立ちます。データベースの専門家である必要はありませんが、最低限の知識を身につけておくと良いでしょう。
2. Excelはに慣れている人ほどデータベースが理解しにくい?
Excel職人ほど、データベースの理解に悩む方がいます。
Excelに慣れている方は、好きなセルとセルを計算したり、行も列も関係なく計算したりしていると思います。
同じ文字が出てくると違和感を感じませんか??
例えば以下はれっきとしたデータベースです。
商品 | エリア | 価格 |
りんご | 東京都 | ¥350,000.00 |
りんご | 神奈川県 | ¥30,000.00 |
りんご | 千葉県 | ¥2,000,000.00 |
みかん | 東京都 | ¥20,000.00 |
みかん | 神奈川県 | ¥2,300,000.00 |
みかん | 千葉県 | ¥4,000,000.00 |
なぜ、わざわざ「りんご」を3回も記載しておかなければならないのか・・・と初めてデータベースを学んだときは思いました。
Excelならこっちの方がわかりやすい!
りんご | みかん | |
東京都 | ¥350,000.00 | ¥20,000.00 |
神奈川県 | ¥30,000.00 | ¥2,300,000.00 |
千葉県 | ¥2,000,000.00 | ¥4,000,000.00 |
エクセルはそのものを誰かに見せることがあるので、人間思考の見やすさが大事です。
一方で、データベースはPower BIによって分析しやすいかどうかが大事になってきます。
例えば商品別の合計売上を知りたい場合、Power BIは以下のように集計します。行(横一列)はレコードと呼ばれるように、一つの情報としてまとまっています。
そこで、商品別の集計がなされる際は、同じ商品の名前が入っている行の価格を合計します。
このような考え方のため、横はレコード単位に、縦に情報が並んでいるという状態が必要になります。
3. ”なに”別の”なん”のデータなのか、を意識しましょう。
上記の例では、”商品”別の”エリア”別の”価格”です。
この”なに”別の”なん”のデータかを意識すると、Power BIでの分析が非常に楽になります。
突然ですが、問題です。
次のデータは、”なに”別の”なん”のデータでしょうか??
日付 |
顧客名 |
価格 |
原価 |
2023/01/01 |
田中さん |
200 |
100 |
2023/01/01 |
山下さん |
150 |
50 |
2023/01/02 |
山本さん |
300 |
200 |
正解は、"日付"別の"顧客名"別の"価格"と"原価"です。
いかがでしたか?
何のデータかというと、価格と原価のデータですよね。このように、”なんの”の部分は主に数値的なデータが入ります。この数値データのことをメジャー(値)と呼ばれます。
一方、"何別"の方は、Power BIではカテゴリと呼ばれます(Tableauでは、ディメンションと呼ばれるなど、BIによって若干の言い方の違いがあります)。
"カテゴリごとのメジャー"という意味が理解できたならば、Power BIを扱えるようになるために、ぐっと一段スキルアップしています!
Excelに慣れている方ほど、一読してほしい本がありますのでご参考になさってださい。
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データベースの基本については、今後もアップしていきたいと思います。
「ここが分からない、分かりづらい」などございましたら遠慮なくコメントください!