Power BI徹底解説 by DataDrivenConsultantHouse

誰もが自由にデータ分析できる世界を目指し、Power BIを最短で操れるようになる方法を発信していきます。

【Power BI 超入門】5分でわかる、データベースの基本

 


1. Power BIを理解するには、少しだけデータベースの知識が必要です。

データベースとは、情報を整理して保存する仕組みのことです。データベースが整っていると、情報を効率的に探したり、整理したりするのに役立ちます。Power BIはデータベースに接続し、情報を取り出してきて、きれいに見やすい形に整えて、グラフや表などで表示できます。

データベースの知識は、情報をPower BIに取り込む際に、データをどのように整理し、整形するかを理解するのにとても役立ちます。データベースの専門家である必要はありませんが、最低限の知識を身につけておくと良いでしょう。

 

2. Excelはに慣れている人ほどデータベースが理解しにくい?

Excel職人ほど、データベースの理解に悩む方がいます。

Excelに慣れている方は、好きなセルとセルを計算したり、行も列も関係なく計算したりしていると思います。

同じ文字が出てくると違和感を感じませんか??

例えば以下はれっきとしたデータベースです。

 

商品 エリア 価格
りんご 東京都 ¥350,000.00 
りんご 神奈川県 ¥30,000.00 
りんご 千葉県 ¥2,000,000.00 
みかん 東京都 ¥20,000.00 
みかん 神奈川県 ¥2,300,000.00 
みかん 千葉県 ¥4,000,000.00 

なぜ、わざわざ「りんご」を3回も記載しておかなければならないのか・・・と初めてデータベースを学んだときは思いました。

Excelならこっちの方がわかりやすい!

  りんご みかん
東京都 ¥350,000.00   ¥20,000.00 
神奈川県 ¥30,000.00   ¥2,300,000.00 
千葉県 ¥2,000,000.00   ¥4,000,000.00 

エクセルはそのものを誰かに見せることがあるので、人間思考の見やすさが大事です。

一方で、データベースはPower BIによって分析しやすいかどうかが大事になってきます。

例えば商品別の合計売上を知りたい場合、Power BIは以下のように集計します。行(横一列)はレコードと呼ばれるように、一つの情報としてまとまっています。

そこで、商品別の集計がなされる際は、同じ商品の名前が入っている行の価格を合計します。

このような考え方のため、横はレコード単位に、縦に情報が並んでいるという状態が必要になります。

 

3. ”なに”別の”なん”のデータなのか、を意識しましょう。

上記の例では、”商品”別の”エリア”別の”価格”です。

この”なに”別の”なん”のデータかを意識すると、Power BIでの分析が非常に楽になります。

 

突然ですが、問題です。

次のデータは、”なに”別の”なん”のデータでしょうか??

日付

顧客名

価格

原価

2023/01/01

田中さん

200

100

2023/01/01

山下さん

150

50

2023/01/02

山本さん

300

200

 

正解は、"日付"別の"顧客名"別の"価格"と"原価"です。

いかがでしたか?

何のデータかというと、価格と原価のデータですよね。このように、”なんの”の部分は主に数値的なデータが入ります。この数値データのことをメジャー(値)と呼ばれます。

一方、"何別"の方は、Power BIではカテゴリと呼ばれます(Tableauでは、ディメンションと呼ばれるなど、BIによって若干の言い方の違いがあります)。

"カテゴリごとのメジャー"という意味が理解できたならば、Power BIを扱えるようになるために、ぐっと一段スキルアップしています!

 

Excelに慣れている方ほど、一読してほしい本がありますのでご参考になさってださい。

 


 

 

データベースの基本については、今後もアップしていきたいと思います。

「ここが分からない、分かりづらい」などございましたら遠慮なくコメントください!

Data Driven Consultant House, 2023